難聴中学生の支援難聴の思春期を考えるページ(最新更新:2022/06/07

◇開設にあたって

1996年から難聴学級や通級教室で,難聴中学生と関わってきました。私はもともとは中学校の教員です。採用されたのは1980年,非行の第3のピークと呼ばれた時期で,全国に校内暴力の嵐が吹き荒れていました。金パチ先生もまだ若くて,体当たりで子どもを指導していた時代です。

そんな中学生を目の当たりにすることで教師を始めた私は,「難聴という大変な重荷を背負った中学生ってどうなるんだろう。」という疑問を持ち続けてきました。派遣になった大学院の修士論文では,難聴の成人の方々に「この困難な時期をどのようにしてのりこえたのか」インタビュウをして回りました。

そんな経験を踏まえて,全国の難聴の子ども,とりわけ思春期の悩みに直面する難聴の中学生や小学校高学年の子ども,のために考えたり書いたりしてきたことを整理してHPをつくりました。それが2007年のことです。

私も60歳を超え,内容が古くなったり考えが少し変化したことなども含めHPのリニューアルを行いました。とくに14年間継続していたNEWHS(新潟難聴中学生のための英語学習会)を,この春で終了いたしましたので,そんなことも踏まえ,初心に戻って内容の充実に努めたいと思います。

                                                   2021年4月

ホームページの内容は・・

 

 

 

 

 

ハンドブック表紙半面

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

9歳の峠以降の自立活動・言語指導の在り方を問う

「聴覚障害児童・生徒の言語運用力へのアプローチGood Practice の集成をめざして‐

高井小織・村松弘子・藤本裕人・白井一夫 編   LaPHICY 聴覚障害教育における「言語運用」を考える会

A4 96ページ  頒価 1 1000円 )

本書は以下の10回の日本特殊教育学会・自主シンポジウムの記録を整理したものです。

「聴覚障害教育における日本語獲得(習得)支援の実際を踏まえて」(20092014

「聴覚障害教育における言語運用力育成」(20152019

1章は,シンポジウムの出発点や問題意識と10年にわたる歩みを紹介しています。

2章は,シンポジウムの各報告をもとに,話題提供者が原稿を作成ました。

3章は,指定討論者が,報告に考察や補足を加え論考を展開しました。

   20209/19 刊行、お求めは本ページのみからとなっています。(詳しくは 👉 )

難聴中学生の支援」―ことば,学習・コミュニケーション,そして自己像― (詳しくは 👉 )

問題の大元を「コミュニケーション不全感」と「自己像の混乱」ととらえ,そこに切り込んでいく手段として「言語学の成果を踏まえての学習支援」と「カウンセリングマインドを生かした対話」の実践を提示します。

(「聴覚障害」誌で20139月から6回にわたって連載した内容を整理し直しての出版です。)

なぞって塗ってABCアルファベットが楽しく身につくワークシート

「アルファベットの習得が進めば英語の学習も進む」

アルファベットが身についていない子には「何度も書けば覚えられる」と言ってしまいがちですが,もともと書くのが苦手な子も多く,苦しさの方が大きければ学習は進みません。本書は,各シートを開いて,そのままなぞり書きしたり色を塗ったりと楽しく学習が進められます。*シートのファイルを所収したCDを使って,繰り返し用のプリントも簡単に作成できます。

「難聴児・生徒理解ハンドブック-コミュニケーションが変わる笑顔が生まれる 学苑社 \1500+税 (詳しくは 👉 )

難聴の子どもが学ぶ通常の学級のスタッフに対して、どのようにして難聴の現実を伝えていけばいいのでしょうか。そのような要望にこたえるのが本書です。実際に支援をしてきた経験をもとに、難聴の子どもが出会うさまざまな問題と支援の実際を整理しました。全国で好評を博した小冊子に、加筆と見直しを行って新たに出版したもので、コンパクトで読みやすい構成をとっています。

難聴教育わるスタッフのための英語指導スキルアップ講座 on Line 開催(こちらに案内👉 

当講座は,2019年に岐阜で開催されました。通級・家庭での支援・塾など,個別支援の場で,難聴の子どもの英語学習を支援するために必要な知識とスキルをお伝えしたいとの思いで開催した講座です。構成は「なぜ難聴の子どもの英語学習に問題が生ずるのか」というレクチュア(VTR2本)と「支援に必要な学習と支援のスキルアップ」を図る実習(VTR2本)の2部構成です。本来は,京都・福岡・千葉などでの開催を予定しておりましたが,このウィルス禍の現状を考えて,on Line での開催しております。通級担当者・保護者・家庭教師や塾の講師などの方から広く視聴いただきたい内容です。

@ レクチュアと実習のVTRYouTube にて視聴できます。

A 講座は有料です。受講料(\1500)

一部は無料公開,そのほかは申し込み後にリンクを送付しますのでそちらからお入りください。

B 申し込み後に視聴に必要な情報(メイル)資料(郵送)をお送りします。資料に同封の振込用紙(郵便局:振込手数料は当方負担)で納入をお願いします。

資料のページ

アルファベットトランプ 英語の文字に親しむためのアイテム

トランプを楽しくやりながら、アルファベットが身に付きます。

²  送料を改訂しました。(2022/05)

  「聞こえにくくても英語はできる」は頒布を終了しました。難聴の子供の英語学習に関しては,スキルアップ講座をご利用ください。

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