講演記録DVD「聞こえにくくても英語はできる」(70分)
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2009年12月23日、神戸聾学校通級指導教室ウィンタースクールで、「聞こえにくくても英語はできるー辞書とフォニクスがひらく難聴中学生の英語学習」というタイトルで講演を行いました。その講演を編集して若干短くしたのが、このDVDです。以下に、その経緯と内容をご紹介します。(通級教室での特別指導は収録しておりません)
*本DVDの画面には,講演時に投影したPowerpointのスライドを編集して刷り込んであり,講演を聞くのと同様に視聴することが可能です。
「・・2007年の4月から、私はNEWHS(新潟難聴中学生のための英語学習会;Niigata English Work
for Hard-of-hearing Students )という学習会を始めました。『辞書とフォニクスがひらく難聴中学生の英語学習』を掲げ、3週に1回、新潟市で開催しています。09年9月、神戸から3名の先生方が、この勉強会を見学においでになりました。その後『ぜひ、神戸に来て話をしてください。その時、中学生も実地で指導して下さい。』とお話をいただき、クリスマス間近の12月23日に実現しました。」
「前半、午後1:30から、まず通級の子どもたちと勉強しました。時季を考え、教材は John Lenon の‘Happy X'mas’です。曲を流し、歌詞を配り、辞書で意味を確認し、そしてもう一度歌う。NEWHSのやり方で、通級の中学生に英語を指導しました。英語の力も全く知らない1,2年が混成、果たして指導として成功していたかどうかは自信がありません。でも、彼らは一生懸命に辞書をひき、レノンの歌に耳を傾け、何かを掴んだようです。指導の後に、ちょっと通級教室へ戻ってみると、リラックスして、もう一度CDをかけて聞いている子を見つけました。鼻歌でサビの部分を歌っている子もいました。なお、生徒への指導については、DVDに入っていないので予めご了承ください。その後で、今度は保護者、神戸聴覚特別支援学校や近隣諸学校のスタッフを前に講演を行いました。・・・」 (ライナーノーツより抜粋)
<講演で取り上げた内容> 難聴の子どもは、英語学習の困難を自分の障害とストレートに結びつけ、負の自己像を形成しがちである。その自己意識が一番の問題である。 今の英語教育の大勢は「音声重視」であり、難聴の子にとっては極めてわかりにくく取り組みにくいものになっている 書き言葉で入力を補うことで、難聴の子どもの英語学習を改善できるのではないか。その道具が「辞書」と「フォニクス」である。 言語行動の構成単位である単語・文・談話など、その対象により、英語の学習にもいくつかのレベルを想定すべきである。 |